水分補給と体調管理

水分補給の考え方
 あまり感じることができないと思いますが、普通の生活を送っていても、寝ているだけでも”汗”はかいています。それが運動時となると、とても多くの量の汗をかくことになります(だから、汗をかいたと意識できます)。汗の元は、血液中の水分です。この水分はどこから摂りいれたかというと、食事や飲み物からというように辿れます。
 汗をかくということは、体の中から水分を外へ出してしまうということです。出してしまったら(汗をかいてしまったら)、補わないと(食事や飲み物をとらないと)、体の調子は悪くなります。悪くなった状態を脱水といいますが、この脱水した状態は、体の不調を起こすだけでなく、危険な症状を起こす原因となります。
 この危険な症状の例は、熱中症です。よって、水分を補給しなければならないということとなります。
 水分補給の考え方は、このかいてしまった汗を、食事や飲み物をとることによって補う、ということです。

 ただ、水だけをとっても、吸収のスピードがあまり良くないはため、脱水からの回復があまり早くありません。では、何をとれば、吸収スピードが早くなり、回復が早くなるのかというと、それは塩分です。
 また、汗をなめると少しだけしょっぱいものです。これは、汗の中に塩分が含まれているからですが、水分と同様、塩分も一緒に外に出されてしまっている、ということを表しています(個人差や環境条件による差があります)。
 よって、水分を補給するときには、一緒に塩分を摂ることが大切なこととなります。

 ここまでのお話しでは、とても薄い塩水、もしくは、水と一緒に食塩を摂るようにということとなります。
 水と一緒に食塩を摂ることに問題は少ないかと思いますが、薄い塩水を飲むのは、あまりおいしいものではありませんし、飲みたいという気持ちも起こりにくくなります。
 そのため、薄い塩水に、糖分(砂糖など)を混ぜることによって、おいしくて飲みやすくするということを行っています。これが、スポーツ・ドリンクということとなります(市販されているスポーツ・ドリンクは、成分のバランスをうまく調整して、美味しく飲めるよう作ってあるものです)。
 また、糖分を一緒にとることによって、運動時のエネルギー補給を狙うという考えがあります。長時間(例:1時間以上)の運動をしていると、エネルギー不足となってくるといわれています。その不足を補うために、糖分をとって、エネルギーを持続させようとするものです。
 
 以上が、水分補給の考え方となりますが、整理すると、以下のような流れとして理解をしてくださればと思います。

 1.水分(水)→2.塩分→3.糖分
1.水分(水)をとることは絶対に必要
2.その時、塩分を一緒にとると吸収、回復が早い
3.さらに糖分を加えると効果的

 以上をふまえた上で、具体的な方法についてを考えてみましょう。

 
 体調管理の考え方
 運動をするということは、体を痛めつけているということと考えることができます。体に対して大きな負担をかけるということですので、その分、体は弱くなってしまうものです。ただし、適切な休養をとることによって、回復することができますし、少しだけ以前よりも強くなることができます。これがオーバーロード(過負荷)の原則とよばれているものです。
 ただ、負担が強すぎると、回復するのに長い時間がかかってしまうため、効率的ではなく、間違えるとケガになってしまいます。
 また、暑い環境などで運動を行なうことも、運動の負担を大きくする要因です。暑いときには、普段の(暑くない)環境と比べ、疲労の度合いは大きくなることは、経験からもご理解いたただけるものと思います。

 体に負荷(負担)をかけるためには、体の調子が良い状態でなければなりません。そうしないと、もっと弱くなってしまいます。また、負担をかけすぎたり、かけてから十分に回復する前に、負担をかけてしまうと弱っていく一方となってしまいます。

 そのため、まず、運動をする者は、自らの体の調子を良い状態に保つということが大切なことです。また、この運動をしていくなかで、常に良い状態を保つということは、強くなっていくということと同じ意味です。
 同時に、環境条件や、個人(自ら)の状態などを総合的に把握して、適切な運動を行なうということが重要となるものです。

 このような自己管理や体調管理は、強くなるため、上手くなるため、運動を続けていくために、とても大切なことです。